つい先日、日本ドラマ「白い巨塔」が、中国で放映されました。
視聴率、3.8%という、結構いい数字だったようです。
日本のドラマが放映されること自体は、それほど、驚くことではないのですが、
久しぶりに放映されたこと、それも、天下の中央電視台(中国のNHK)で放映されたとあって、結構、騒がれました。
そして、それと相まって、最近報道されているのは、「日本ドラマ、復活だ!」です。
どういうことかと言いますと、
昔、中国では日本ドラマが人気を博していました。 (1980年前半、1990年後半)
例えば、山口百恵さんの「赤い疑惑」、鈴木保奈美さんの「東京ラブストーリ」、酒井法子さんの「ひとつ屋根の下」、武田鉄也さんの「101回目のプロポーズ」などなど、聞くところでは、かなり流行っていたそうです。
しかし、2003年あたりから、韓国ドラマが、市場を席巻し、日本ドラマは事実上、市場から姿を消してしまいました。
(日本ドラマは、韓国ドラマに比べて、値段が高いせいもあります。)
そんな中で、久しぶりに、登場した、大型日本ドラマとあって、意外に、マスコミに取り上げられ、「やっぱり、日本のドラマはいいよ。日本ドラマ復活だよ。」みたいな結論で、締めくくられています。
ただ、個人的な意見ですが、
・昔日本ドラマが好きだった人たちの、期待・願いが込められた、期待型報道という気がします。
それよりも、別の報道では、
・最近、あまりに、韓国ドラマばかりが流れるため、韓国ドラマの放送に、規制が入り、その代わりに、アメリカ、メキシコ、コロンビアなどの、世界各国の大ヒットドラマが放映されてるようになり、「白い巨塔」は、その一環にすぎない。 。。。。
どちらにしろ、まあ、「白い巨塔」が、好意的に報道されているというのはいいことだと思います。
◆おまけ
ちなみに、「白い巨塔」ですが、下記のような評判でした。
・無駄のない、テンポのいい、ストーリ展開。
・手術シーンの、手の動きがリアル。
・キャストが素晴らしい。日本の実力俳優たちが勢ぞろい。
・韓国ドラマに比べて、現実味・深みがある。
・吹き替えの声がおかしい(合わない)。とくに、唐沢さんの、吹き替えが、棒読み。(えー!それ、一番問題じゃないですか!)
・編集しすぎ。(21話を20話に短縮) 大事な大事な、ラストシーンを、大胆にカット。(原作を侮辱している)
・セリフの翻訳も、ところどころ、おかしい。
※個人的な意見
・ドラマが放映されて、すぐに、「吹き替えがおかしい」と言う評判が立ちました。
これは、つまり、
①「白い巨塔」を、海賊版DVD(字幕版)で、見た人が結構いるということ、
②海賊版DVD(字幕版)を見た人が、地上波でもう一度見ている、という、リピーターさんが結構いるということ
を示しているのではないでしょうか?
つまり、確かに、韓国ドラマが、近年、市場を席巻しましたが、日本ドラマファンは、海賊版DVDを見ながら、しっかりと生き延びているのではないでしょうか?
わたしはこないだ友達に強く勧められて、「白い巨塔」をDLして見ました。
ドラマ製作のどの点から見ても、完璧なドラマだと言ってもいいじゃないのかと思いますが、なんか、どうも好きになれないんです。
けれど、あんまりよく作られたんですし、人間について色々と考えさせれてるんですし、何度も見たくなっています。
このドラマが中国では「暗くて意味が深い」と言われて、ブームになっているようです。
わたしには、やっぱり明るくて意味が浅い「「101回目のプロポーズ」」のほうがずっといいんですけれども(笑)。
それから、韓国ドラマが市場を席巻し、日本ドラマは姿を消してしまったって、私はそう思わないですけれども。
日本ドラマが消えたのではなくて、ただアジアにおける日本以外の国の文化も人気になってるのではないか、と思います。
実際に、私の身の回りには、韓国ドラマが大好きな人もいれば、日本ドラマが好きな人もいます。国なんかに拘らずに、面白いドラマならそれだけでいいと思う人もいますよ。