香港旅情(3)

香港からバスでシンセンに入った。時間はまだ午前9時前である。乗客は香港人とおぼしき中年男性と私だけである。
運転手はとても気さくで、外国人である私に気を使ってくれているのか、英語で色々と話し掛けてくれた。
私は昨夜は空港で野宿した話などをした。運転手によると24時までは越境が可能で、空港発の最終のバスは23時だという。
それを知っていれば野宿などしなかったものを・・・
そうこうしているうちにシンセン駅に到着した。同乗の香港人らしき中年男性はここで降りて一流ホテルの玄関へと消えていった。1泊20000円はするであろうそのホテルに消えていった男性に嫉妬した。(香港人に負けた~)そんな思いが頭をよぎった。
仕方ないか。こっちは1泊398元の貧乏旅行者であるから・・・そういえば最近怒りっぽくなったな~と心の中で苦笑した。
私は広東語が性に会わない。どうしてなのか理由はうまく説明できないが、ただ理性的に受け付けないのである。同じ理由で大阪弁も勘弁してほしいと思っている。
晶都酒店は3星のホテルだが、それなりに良い雰囲気のホテルである。地下鉄駅に近く、ホテルの周りにも9件の銀行が立ち並んでいる。
サウナ・テニスコート・プールも完備されていて、ちょっとした穴場かもしれない。
ホテルの玄関に入ってフロントの従業員にチェックインの手続きをお願いした。
でも、反応が無い??? 二人の女性従業員はお互い顔を見合わせた後、私に何か語り始めた。
広東語のため何を言っているのか私にも理解できない。
私が英語で何度説明しても理解できないようだ。 ほどなくして奥から上司とみられる女性マネージャーが英語で応対してくれた。
私は友人の名前でホテルを予約していることと、こんな朝早くからチェックインできるのかということをマネージャーに尋ねた。
友人の名前が発音できないので、メモに書いて説明した。
「彼女は韓国人ですか?」と私に聞いてきた。彼女の名前は韓国人によくある名前だっだので、そう質問したのだろう。
「いいえ、彼女は朝鮮族ですよ。」
「一緒に宿泊するのか?」とも笑いならが聞かれたが、「冗談でしょ? 私一人です。彼女はただ予約をしてくれただけで、上海にいるんです。」
と皮肉っぽく答えた。
普通フロントマンが客のプライバシーを聞くかな~~しかも、女性がそんな質問するなんて。
上司は広東語で部下に指示しているようであり、すぐに問題ないと答えが返ってきた。
ついでにインターネットが使える場所があるかどうかを尋ねてみたら、「このホテルは全ての部屋でインターネットが使える。」とのことであった。
「PCは持ってますか?」 「いいえ、持ってません。」
「ホテルでもPCを貸し出ししますが700元をいただきます。」「へえ~~700元ならいいか。」と考える。
「ただし1時間700元ですよ?」 「1時間700元ですか??(びっくり)」
「はい。」 「ものすごく高いですよ。1日借りたら、中国でPCを買うほうが安いじゃないですか?」
「そうですね。」 「じゃあ~いりません。」
その会話が終わるまで、ベルボーイは私を案内するために私の横で待機していた。
部屋は調度品も整っており、とても398元とは思えないものである。部屋からの眺めもよく、シンセン河や香港領まで見渡せる。
寝不足で疲れてはいたが、友人が訪ねてくるまで時間があったのでホテルの周辺を散歩することにする。
6月といってもさすがにシンセンは暑い。30度は越えているだろうか。日傘を差した女性が歩いている。中国にはどこにもある光景だ。
恋人どうしでも日傘を差している。何気なく見てみると、女性が傘を差していることに気づいた。
昔、誰かと会話したことを思い出した。
「中国人の男性は世界一優しくて、女性の傘も男性が持ってあげるのが常識よ。」といわれたことがあった。
「へえ~~本当ですか~」私は半信半疑でその言葉を聞いていた。
それで私はその話が本当かどうか確かめてみた。
32組の日傘を差したカップルがいて、男性が日傘を持っていたのは2組だけだった。
私の思ったとうりである。10%もいないじゃないか。そんなもんだよね~~
それと町を歩いていると、どうしても気になる光景が目をひく。平気でごみを道路にすてていく人の多さである。
衝撃的だったのは私の前を歩いていた僧侶がペットボトルを路上に捨てたことだ。
そのうえ通り過ぎる人々にお金を要求している。
「聖職者がなんとういことを・・・そのうえ寄付を求めるなんて・・・」
この国はどうなっているのかな~
でも、その後すぐに清掃婦が現れて、ごみを回収していた。
ごみを捨てる人がいて、それを回収する人がいる。こうして下層の人たちにも仕事があるんだからしかたない事かと少し納得した。
それにしても、この国の人たちは上品じゃない。成金趣味的だ。
日本も上品とはいえないが、この国の人々は自由という言葉を勘違いしているように思える。
日本にもそんな時代があったが、中国人の心の中に成熟した社会はいつ訪れるのであろうか

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