蘇州夜曲

蘇州での旅も終わってしまいました。
蘇州から上海へ向かう汽車の中で遠くの風景を眺めていると、
ふと、聴き覚えのある曲が流れていた。蘇州夜曲である。

列車のBGMは日本の曲が多いな~「花」「時の流れに身をまかせ」
そして「蘇州夜曲」。
 
蘇州の思いがよみがえってくるようでした。
蘇州夜曲は昔の歌なので、ただいい曲だな~としか思っていませんでした。
 懐かしさの中にも妙に新鮮な感覚がある、日本語の美しい響きを凝縮したような歌です。
 
  蘇州夜曲
 
 作詞 西条八十
 作曲 服部良一
 
君がみ胸に 抱かれて聞くは
夢の舟歌  鳥の歌
水の蘇州の 花散る春を
惜しむか  柳がすすり泣く

花を浮かべて 流れる水の
明日の行方は 知らねども

こよい映した 二人の姿
消えてくれるな いつまでも

髪に飾ろか  口づけしよか
君が手折りし 桃の花
涙ぐむよな  朧の月に
鐘が鳴ります 寒山寺

 
語訳
 あなたの胸に抱かれて聞こえてくるのは
 夢のような船歌や鳥の声
 水の都の蘇州は桃の花が散ってしまうのを
 惜しんでいるかのように、柳もすすりないているようだ
 
 散った花が川に浮かんで川を流れていく
 明日(将来)のことも分からないが
 今夜川面に映った二人の姿は
 消えないでくれ!
 いつまでも、いつまでも
 
 あなたが折った桃の花を髪にさしてあげようか?
 それとも、キスしてあげようか?
 ふたりの別れを惜しんで月も泣いているようだ
 遠く聞こえる寒山寺の鐘の音もなぜか寂しい。
 
 だいたいこんな意味だと思います。
 日本語の辞書を中国まで持ってきていないので
 帰国してから間違っていたら訂正します。
 
 
 付録
昭和歌謡史に残る名作「蘇州夜曲」。僕は、あまりにも奥ゆかしい歌詞と何か懐かしく穏やかなメロディーにぞっこん。
「君がみ胸に 抱かれてきくは・・・」で始まるこの曲、リリースは1940年8月。映画「支那の夜」の主題歌で、作詞西条八十、作曲服部良一、歌は渡辺はま子。
歌謡界、ロック界を問わず多くの人がカバーしている。憂歌団の内田勘太郎、上々颱風、桐島カレン、サンディー、山本潤子、チャゲ&飛鳥の飛鳥涼、美空ひばり他演歌系の歌手達、そしてもちろん李香蘭、最近ではサントリーのCMで奥居香が・・・・。ただしここにあげたアーティスト達もライブ、CM等で歌っているだけのものが多く、実際にCDなりで入手可能なものとなると残念ながら僅かである。
でも・・・・・名曲は歌い継がれていくのだ。
ところで、個人的には、いろんな人の蘇州夜曲を聴いてみたいと思う反面、やはりオリジナルを超えることは決してありえないだろうという気持ちが強いのも事実。
それでも蘇州夜曲は、あまたの歌唱力自慢のミュージシャンたちを挑戦へと駆り立てる名曲なのだ。

●渡辺美里の新譜「カフェ・モカ~うたの木~」に蘇州夜曲が収録されていることをCD屋で偶然発見! 早速購入し、急いで家に帰り、期待に胸を躍らせながら聴いた。この人は歌が巧いと思っていた。期待が大きかっただけに、残念ながら、・・・・だった。(2002/03/21)

●遊佐未森の「檸檬」なるCDに蘇州夜曲が収録されているとの情報をGET ! これまたなんの躊躇いもなく早速購入。7月10日発売されたてのホヤホヤ。彼女のことはあまりよく知らなかったのだが、以前BSデジタルの音楽番組で村上ポンタさんとのセッションでケイト・ブッシュの曲をやっていて、僕の中ではヒジョウに気になる存在になっていたのだ。お目当ての蘇州夜曲以外にも「南の花嫁さん」、「月がとっても青いから」が秀逸。すごく幸せな気分に浸ることができる一枚・・・・。満足!
あわせて美人胡弓奏者チェン・ミンの蘇州夜曲が収録されている話題作(?)も一応購入。これは、おまけといったところ。それにしても、どうして“美人”という形容詞がついてしまうのだろう? (2002/07/23)

●遊佐未森の「檸檬」、最近ますます気に入っている。その中に収録されている任光作曲の「南の花嫁さん」なのだが、「夜上海」のVol,1の13曲目に張露が「我的娃娃」のタイトルで歌っていたのだ。第一印象としてはとても同じ曲とは言えないのだが、良く聴けば確かに同じ曲。日本では高峰三枝子による1942年のヒット曲。(2002/08/31)

●サントリー烏龍茶の13年間にもわたるCMをあつめたCD[chai」を購入。もちろん蘇州夜曲も入っているのだが、お気に入りは「茶林」、「太湖船」。最新のCM「大きな河と小さな恋」もいい。すこぶるご機嫌な一枚。それにジャケットの写真もいい。CDの帯に「ウーロン茶のうたはいいなぁ」と書いてあったが、まさになごめる一枚だ。
それにしてもひとつのパターンというかコンセプトのもとで13年間もコマーシャルを続けてきたサントリーという会社はすごいなぁ。(2003/01/29)

●張弄の談話房にいらっしゃった魚玄機さんにAnn Sallyのmoon danceなるアルバムに蘇州夜曲が収録されていて、「この曲にグッときてしまい購入してしまった」と教えていただき、早速購入。この人歌うまいですね! 「歌手の力量によるものなのか、曲そのものの力なのか」と魚さんは書いてくれましたが、両方ですよね。
彼女は原曲をかなり聴きこんでますね。その上で、ジャズっぽいテイストにアレンジしてあります。ただ気になったのは、「鐘が鳴ります 寒山寺」というところを「鐘は・・・・」と間違えていること、残念でした。 (2003/05/23)

●平原綾香という19歳の新人がホルストの組曲「惑星」から”木星”をひっさげてデビューした。
ファーストCDにカップリングされているのが蘇州夜曲。とんでもない新人が出てきたものだ! うれしいの一言デス。オリコン・ランキングでは、8位というから驚き。ソウルフルな蘇州夜曲が心にしみわたります。欲をいえば、テンポがもう少し遅かったらもっといいんだけどネ。でも、これからが楽しみデス。(2004/01/7)

●以前から彼のCDに収録されていることは知っていたのだが、入手が難しく聴くことができなかった蘇州夜曲がコレ。彼とは元・憂歌団のギタリスト内田勘太郎なのだ。かつて大好きだった憂歌団だけに、期待度はいやがうえにもかなり高かった。インストなのだが、こういう表現方法もあるのかな、というのが最大限の形容・・・・としか言いようがない。(2004/07/23)

蘇州夜曲」への4件のフィードバック

  1. 飛鳥りょうのバージョンを聞きました。
    いい歌ですね。
    日本では中国関係の歌がたくさんありますか?

  2. 日本で聴ける中国の歌は二胡や楽器の演奏曲が多いですね
    まだまだ少ないと思います。
    いま日本では韓流ブームでたくさんの韓国人歌手が日本で流行ってます。
    近い将来中国の歌もブームになる日が来ると思いますよ。
    そういえば、アグネスチャン欧陽琲琲、テレサテン、アミンさんなどもいますね~
     

  3. 化蝶さんのブログに流れてる女性の歌手のバージョンも聞きました。
    これもいいですね。
    こういう感じの日本語の歌を聞くのが初めてです。とても好きです。
     
    今は気づきましたが、この歌の作詞者は西条八十ですね。
    確か「人間の証明」という小説の中のその詩の作者では?
     
    テレサテンの「時の流れに身を任せ」と言えば、
    日本では結構有名ですよね。

  4. CHARLOTTEさんへ
     
     Charlotteさんは日本文学に詳しい方ですね。
     人間の証明(1977年製作)の「麦わら帽子」の詩をご存知でしたか?
     確か「母さん僕のあの帽子どうしたでしょうね。」で始まる詩ですね
     確かに西条八十の詩です。
     人間の証明は映画にもなって、映画や小説でたくさんの日本人が知っているはずです。
     
     PS.無事帰国しました。

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