中国の環境汚染問題

今や中国は世界の生産拠点から世界最大の消費者市場へと成長しています。しかし、その一方で、経済発展に伴ない環境問題も深刻化しています。
 
中国では環境問題を取り扱う部局の意識は高く、法律・制度の整備は進んでおり、政策面でも中期的ビジョンが示されている。しかし、すでに日本の最悪時に匹敵するような過度の汚染地域があり、さらに2010年には2000年の国内総生産(GDP)の2倍の規模を目指す経済成長のスピードを考えると、中国国内の一層の環境汚染が懸念され、地球全体に大きな影響を与えることが憂慮される。
 
大気環境について
中国の大気環境汚染は煤煙型を主とし、主な汚染物質は二酸化硫黄と煙塵である。世界第2位の石炭産出国である中国は,エネルギー消費と硫黄酸化物排出においても世界第3位である。中国産の石炭は硫黄合有量が高く,また中国の大部分都市のエネルギー構成の中で相当な比率を占めている。そのため,石炭による大気汚染が中国の都市汚染の主役といえる。なお,乗用車はほとんど大都市に集中して,自動車排気ガスによる大気汚染も深刻な問題になると予想される。いま次の2つの問題が起きている。一つは南方都市の酸性雨問題である。もう一つの問題は北方都市の冬期における汚染である。
 
中国の酸性雨は主に西南部地方(湖南,江西,広東,広西,四川,貴州)の省,自治区でみられ,とくに成都,重慶,貴陽,長沙,柳州市では普遍に酸性を呈している。華中、華南、華東、西南の酸性雨地域の全般的汚染度合いは依然として以前の水準を維持している。北部の図門、青島の局地的な酸性雨汚染は依然として深刻である。
 
北方都市(済南,呼和浩特,太原,鄭州,蘭州,長春,石家荘,北京,瀋陽など)の空気汚染総合指数は高く、大気汚染が進んでいる。北方都市では冬季暖房に多量の石炭を使用するため冬季の石炭消費量は夏季の2倍になり,各種汚染物の濃度も2倍になる。南の厦門、海口、北海などの空気汚染総合指数は低い、空気はきれいである。特に北海は今中国で空気が一番きれいな都市である。
 
水環境について
 中国の水の環境が直面している三つの問題は水質汚染、水資源の不足、洪水災害である。中国の水資源賦存量は国際的に低位にあり,1人当たりの量は,世界平均の4分の1しかない。その上,降水量の年際格差(多雨年と渇水年との差),同一年の季節格差がはなはだ大きい。国内の地域別の賦存量では,北京,天津,河北省が最も少ない。それを取り巻く,遼寧,山西,河南,山東,江蘇の5省がその次に深刻である。

(1)河川,湖沼の汚染状況
 1998年汚水排出量はやや減少したが、水質は依然としてひどい汚染にさらされている。異常気象と生態の破壊などの原因で、一部の地域ではひどい水害が発生した。西北部の干ばつ、半干ばつ地域の淡水資源は依然として少ない。広大な農村では化学肥料、農薬など化学物質の不合理な使用によって地表水への影響が日増しに深刻化している。

 

(2)海洋の汚染状況
 中国は渤海,黄海,東,南両中国海などに面した1万8,000kmを超える長大な海岸線を有し,近海の富栄養化は激しく赤潮頻発生海域が拡大している。1998年において赤潮は,前年より22回発生し,最高発生率を記録した南中国海における赤潮発生回数は10回で,汚染が悪化した所は渤海湾西部と膠州湾海域、山東半島北部,長江河口,杭州湾,舟山群島と珠江河口海域である。近海海域における主要汚染物質は窒素,リン,石油類などである。河北省や山東省の沿岸にあたる、渤海の赤潮は、1998年は最大規模(5855km2)、最長期間(8月~10月末)であった(図5)その主な原因は、排水やゴミの海岸投棄である。山東省の煙台では、帆立貝などの養殖に被害が出、その額は1190万ドルを超えた。また河北省では、水産業に1350万ドル近くの被害が出ている。被害を減らすため、海に排出された物の管理とモニタリングを強化することが求められている。それに対して、国家環境保護局は、渤海(天津や大連沿岸の海)の浄化運動を開始した。渤海には、137の河川から、毎年28億tの排水と70万tのその他の汚染物が流れ込んでいる。現在の渤海の汚染状況は最悪で、主な汚染物は、無機窒素、リン、COD、オイルである。水質汚染と過剰漁獲のため、渤海の水産資源は枯れてきている。また自然環境も、海岸の埋立や廃棄物放棄のダメージを受けている。

 
中国の砂漠化
 昨年春北京はもう何回砂塵を遭いました。砂塵の天気は、浮塵、揚砂、砂暴3種類があります。原因は、中国の北部の砂漠化である。今北京から一番近い砂漠源は、河北省の天漠である、北京都心からの距離は70キロだけ。原因は木の伐採や無理な放牧がこれまでに多くの草原が失われた。砂漠になっていない場所も表土が飛ばされ、土地がやせてしまった。中国の利用し得る草原は220万100km2あり,非常に重要な資源である。しかし無計画な耕地開発,放牧などによって草原が退化し砂漠化が進んでいる。統計によると牧場の退化,砂漠化の面積は51.3万km2に達し,草原総面積の約1/4である。中国の人口は毎年1700万人の割合で増加している一方,耕地は毎年3330km2の割合で減少しつつある。これは農業環境に対し非常に大きな影響とインパクトを与えている。地表植生の破壊によって水と土壌の流失が激しく,土壌流失面積は現在150万km2に達し,世界的にも土壌流失量がもっとも大きな国の一つである。図8は中国の砂漠化、塩害、土壌流失状況です。
 

今後、中国では北京オリンピック、上海万国博覧会を控えて、ますます経済発展が優先されて、環境問題はおざなりとなるのでしょうか?

ちょうど、40年前の日本と同じ状況です。日本では経済発展を優先するあまり、各地で公害問題がおきました。

それと同じことが中国でもおきるでしょう。いま中国では、環境汚染が原因とされる病気や癌が、爆発的勢いで増えているそうです。上海では魚を食べる人が増えたそうですが、「水俣病」や「イタイイタイ病」などが発生する可能性が大です。

野菜なども日本の基準の数十倍の残留農薬が使用されているとのことです。

大気汚染、水道水の汚染、食材の汚染と深刻な問題ばかりです。

 

中国政府もどこかで環境優先に方針転換しなければいけないと思っているのですが、

広大な中国では野放し状態ですね。できれば、日本のような過ちを繰り返してほしくないものです。


 

中国の環境汚染問題」への2件のフィードバック

  1. 確かに経済発展のためとはいえ、環境破壊を代価としては絶対にいけないと思います。

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