胡蝶の夢

そういえば,私は中国人はみんな漢文を理解できると思っていたんですが、そうではないことを最近知りました。
 
そこで、今回は漢文について、少しお話いたします。
中国でも古文を学習するように、日本では漢文を勉強します。
2000年前に漢字が日本に導入されたころは表音文字(日本語の音に漢字を当てはめたもの)だったようです万葉集』(まんようしゅう)などは万葉仮名と言われる漢字で書き表わされています。片仮名(カタカナ)、平仮名(ひらがな)などもそうです。
その後漢字に日本語の言葉の意味をつけて読む「訓読み」という読み方が出来ました。
昔の日本人はこのようにして、当時の中国語を読んでいたんだと思います。
当時の漢字の発音も中国語の発音に近いものだったと思いますが、今では日本語独特の発音も多くなりましたね。
 
荘子の斉物論を原文-訓読-現代語の順で掲載します。
 
 
胡蝶の夢 斉物論-荘子
【原文】
昔者、荘周夢為胡蝶。
栩栩然胡蝶也。
自喩適志与。
不知周也。
俄然覚、則遽遽然周也。
不知周之夢為胡蝶与、胡蝶之夢為周与。
周与胡蝶、則必有分矣。
此之謂物化。
 
 
【訓読】
昔者、荘周夢に胡蝶と為る。
栩栩然として胡蝶なり。
自ら喩しみ志に適へるかな。
周なるを知らざるなり。
俄然として覚むれば、則ち遽遽然として周なり。
知らず周の夢に胡蝶と為れるか、胡蝶の夢に周と為れるか。
周と胡蝶とは、則ち必ず分有らん。
此れを之れ物化と謂ふ。
 
【日本語訳】
昔、荘周は夢で蝶になった。
ひらひらとして胡蝶そのものであった。
自然と楽しくなり、気持ちがのびのびしたことだった。
自分が荘周であることはわからなくなっていた。
にわかに目覚めると、なんと自分は荘周であった。
荘周の夢で蝶になったのか、蝶の夢で荘周になったのかはわからない。
しかし、荘周と胡蝶とには、間違いなく区別があるはずである。
こういうのを、「物化」というのである。
 
 

胡蝶の夢」への5件のフィードバック

  1. 胡蝶さんが作ったこの文章は、大変貴重な資料と思います。いままで自己流の日本語勉強は、本当にわずか一部のものしか習っていないようです。駄目だなぁ。。。(-_-メ)もしよければ、私のブログにリンクを貼り付け、みなさんにも勉強をなさったほうがよいのではないでしょうか。

  2. へへ~ ぼくはもう、こっそり貼り付けちゃった(自己のスペースに)、 是非、許してください

  3. どうぞ、ご自由にリンク貼り付けてください。これからも、このような特集記事をどんどん掲載していくつもりです。

  4. 《锦瑟》—–李商隐
    锦瑟无端五十弦,
    一弦一柱思华年。
    庄生晓梦迷蝴蝶,
    望帝春心托杜鹃。
    沧海月明珠有泪,
    蓝田日暖玉生烟。
    此情可待成追忆?
    只是当时已惘然。

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