和製漢語って知ってますか?

 
和製漢語(わせいかんご)とは日本造られた漢語のことです。
 

和製漢語は漢字伝来以来、中国語にはない日本特有の概念や制度、物を表す言葉として造られ続けてきました。特に明治時代には西洋の文化を取り入れるために外国語の訳語として大量の和製漢語が作られました。

現代の日本語において漢語の占める割合は大きいですが、その中でも和製漢語の占める割合は特に多いです。一説には明治時代に作られた和製漢語は数万語に及ぶと言われています。

 

和製漢語には純粋に日本で造られたものと、もともと漢語として存在していたが、新たに欧米語の訳語として違う意味をつけられたものがあります。狭い意味での和製漢語には後者は含まれません。

また、和製漢語は漢字の生みの親である中国に逆輸出されたものも多いのです。このことは日本の大陸侵攻と結びつけて考える向きもありますが、実際には、中国を開放しようとする中国人たちが「日本が西欧の植民地にならず独立を維持できたのは西欧の文化を積極的に取り入れたから」で「中国も日本に習い西欧の文化を勉強しなければ成らない」と考え、その過程で「西洋の書物から翻訳するより日本語に翻訳された物から再翻訳した方が手っ取り早い」ことから結果として和製漢語が中国に流入するようになったのです。

中国語になった和製漢語の例(中国の古典にあったが西欧語の訳語として新たに意味が付け加えられたものも含む)として、共産主義、社会主義、唯物論、進化、人民、共和国、階級、労働、右翼、左翼、生産、演説、革命、自由、経済など中華人民共和国(この国号からして「中華」以外は全部和製漢語である)の成立に不可欠な言葉も数多く含まれています。現代中国語には和製漢語が一万語以上あるともいわれています。

 

 

日本語を表現するのに、特殊な漢字の使い方が生まれました。それが「国字」、「当て字」「俗字」、「略字」もその一つとして考えて良いと思われます。

【国字】

日本で作られた漢字のことです。
国字の例:凪、働、畑、搾、込、峠、辻、呎、喰、楯、畠、浬など。
これらの漢字は働と搾を除いて訓読みだけで音読みがありません。
この反対に音読みだけで訓読みがないものもあります(例:菊、京、貨、気、福、区、客、症、腺、肛、胃、臓、腑、脈、など)これらは学術語や医学用語として伝来した字の中に多くみられます。国字はかなり古くからたくさん作られたことがわかります。

 

当て

当て字も中国人にはわからない和製漢語のことです。これらはすぐに聞き覚えのあるものばかりではないでしょうか。
当て字の例:丁度(ちょうど)、一寸(ちょっと)、無闇矢鱈(むやみやたら)、天晴(あっぱれ)、煙草(たばこ)、型録(カタログ)、燐寸(マッチ)、麦酒(ビール)などです。

 

【俗字】

俗字とは、正確な文字ではないですが、通俗的に使用されている漢字のことをいいます。俗字にはこんな例があります:俗字→耻(正字→恥)、並(竝)、群(羣)、燃(然)、灯(燈)、氷(冰)、菓(果)、机(几)などです。この中には俗字の方が正しかったり、また、正しい略字とされて、当用漢字に採用されているものもあります。

 

略字】

略字とは、字画の複雑な漢字について、その画を省いて簡略にした文字、また、その漢字に代用される字形の簡略な文字のことをいいます。この例には:應と応、歳と才、蟲と虫、預と予、言と云などがあり、これらは本来は別の漢字です。

~故事成語~

故事成語は中国から伝来したものなので、大体は日中共通と思われます。しかし、その中には現在日本と中国で一部分の表現の違う成語や、日本ではともかく中国ではほとんど使わない成語や和製成語もあります。

 

○日中で一部分の表現が違う成語:

合従連衡(合従連横)、粉骨砕身(粉身砕骨)

日進月歩(日新月歩)、半死半生(半死半活)

不老不死(長生不老)、間一髪(一髪之間)

優柔不断(優柔寡断)、大胆不敵(胆大肓為)

古今東西(古今中外)、一心同体(同心同徳)

自画自賛(自吹自擂)、矛盾(自相矛盾)

極悪非道(罪大悪極)、など

 

 

○日本で使うが、現代中国ではほとんど使わない成語:

一生懸命、一切合切・財、絶体絶命

無我夢中、正々堂々、是々非々

五里霧中、言語道断、一心不乱、など

 

 

○和製成語

一期一会、事後承諾、一目散、不言実行、

無理難題、無理矢理、無理無体、縦横無尽、理路整然、など

 

参考文献:大原望氏著 和製漢字の辞典 http://homepage2.nifty.com/TAB01645/ohara/index.htm

和製漢語って知ってますか?」への2件のフィードバック

  1. 一石二鳥は、和製成語じゃないと思うけどちなみに、夜露思苦って和製成語じゃないの?(爆)このブログを引用させて頂きたいで、是非許してください

  2. to SouthChinaSeaIslandさん確かに一石二鳥は和製成語ではなかったです。ご指摘ありがとうございます。訂正させていただきました。どんどん、ご意見お寄せ下さい。

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